通信制は全日制や定時制とまったく同等な高等学校の課程で、高等学校卒業資格が得られますが、その学習のしかたは大きく異なっています。
通信制の内容について、不明なところはいつでもお問い合わせください。
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筑摩高校通信制には、何人の生徒がいますか。
1年生から4年生までおよそ300人の生徒が活動しています。年齢は10代の生徒が多いのですが、さまざまな年代の人が学んでいます。
入学はいつできるのですか。
本校通信制は2期制です。4月入学と10月入学が可能です。それ以外では受入はありません。また、9月の卒業と3月の卒業が可能です。
入学試験はありますか。
4月入学、10月入学ともに面接と書類審査によって選考します。2月・3月に行われる高校入試のような作文や学科試験はありません。
年間どれだけの費用がかかりますか。
4月入学の場合選択した科目により差がありますが、一年間に授業料・教科書・学習書費用として、おおむね3万円。その他、教育振興会費や生徒会費など学校に納入する金額が1万円。合計4万円ほど必要です。
10月入学の場合は、10月から3月までの半年間で、授業料等と学校納入金の合計で、3万円程度となります。次の年度からは、4月入学の生徒と同じです。
なお家庭の経済状況に応じて、国からの授業料支援制度があります。また、働いている方には教科書代が県より補助される制度があります。
学校には月曜日から金曜日まで登校するのですか。
本校通信制では、日曜日と月曜日に授業や特別活動を行います。これをスクーリングといいます。日曜日か月曜日のどちらか都合のいい日に登校します。授業のあるスクーリングは年間20週ですが、テストの週や行事の週もあり、年間に30週ほどの日・月に登校することになります。Q.授業について教えてくださいもあわせて読んでください。
特別活動とはどんなものですか。
始業式・入学式・終業式などの学校行事や文化発表会・運動会・生徒総会などの生徒会行事やLHR・クラブ活動などが特別活動として認められます。1学年につき10時間以上の参加が必要です。
筑摩高校の通信制には学年がないと聞きました。
本校通信制では、1年生から4年生まで学年に分けていますが、この学年は便宜的なものです。どの科目も、希望した生徒が同じ教室で勉強するのです。「1年生科目」となっていても2年生でも3年生でも選択して学習することができます。「学年がない」のではなく、「学年による科目選択の制限がない」のです。
卒業には何年かかりますか。
4年間で卒業するように時間割をきめています。「学年制ではない」のですが、1年生科目から順に勉強していけば、無理なく無駄なく卒業に到達できます。
ただし、3年で卒業することもできます。そのためには、少し無理をして2年生・3年生のときに上級学年の科目もあわせて学習することになります。
卒業にはどういう条件が必要ですか。
いくつかの条件のうち、以下に主なものをあげます。
1.修得した科目の総単位数が74単位以上である
2.必履修科目のすべてを履修している
3.高校に通算で3年以上在籍している(休学期間は除く)
4.特別活動にきめられた時間数以上出席している
前に在籍していた高校の修得単位はどうなりますか。
卒業必要単位に含むことができます。たとえば、前籍高校で24単位を修得していればあと50単位以上を修得することで、上記条件の1を満たします。その分、卒業までの年数が短くなります。必履修科目についても、前籍高校で履修できなかったものを通信制で履修すればいいのです。
「単位」ということがわかりません。
学習量を示すものが「単位」です。
たとえば全日制の高校で、ある科目の授業を1週間に3時間受け、それを1年間続けて学習成果が認められたとすると「3単位修得」になるのです。
通信制課程での「単位」は、1週間に何時間として決まるのではありませんが、学習量をもとにきめられていることは同じです。
通信制の学習は、レポート、授業、テストをもとに行われます。その結果として単位の修得ができ、単位修得の積み重ねで卒業となります。
レポートについて教えてください。
レポートは「報告課題」ともいい、年度の始まりや後期の始まりに生徒に配付します。これを、科目の学習期間である前期・後期・通年の間にやり終えるのです。
科目によって違いはありますが、基本として「1単位につき3枚のレポート」で構成されています。
たとえば、現代の国語(2単位)の場合、前期6枚のレポート提出が必要になります。年間20単位の修得をするには、およそ60枚のレポート提出が必要になります。
レポートの提出はどうするのですか。
レポートが完成したら、学校あてに郵送します。登校したとき、教科担当の先生に提出してもOKです。
教科担当の先生はレポートを添削して生徒に郵送します。
合格すれば次のレポートへ。内容が不十分だと「再提出」となり、不十分な箇所をやり直します。
自学自習だけでは理解できないことは、授業を受けて確認をしたり、先生に質問をしたりしてよりよいレポートを完成するのです。
授業は正式には「面接」といいます。「面接」ということばから誤解されることもありますが、普通の授業です。
日曜日、月曜日のスクーリングでは同じ内容の授業を行います。だから、どちらか自分の都合のつく日に登校して、自分の選択した科目の授業に出席します。選択した科目によっては、必ずしも1時間目から6時間目まで授業があるとは限りません。また、他の学年の科目を選択したときは授業が重なるので、日曜日も月曜日も出席する必要が生じたりもします。
選択者がその教室に集まるので、平均20人くらいで授業となります。また、1年生から4年生が皆、集まります。少人数教育の対応はありません。
学校には登校せずに卒業できますか。
それはできません。
科目によって、授業に出席すべき最低時数が決められています。この時数以上出席しないと、すべてのレポートを提出したとしても最終テストは受験できないので、単位修得は認められません。
また、授業ばかりでなく、特別活動にも一定以上の時間参加しないと卒業の条件を満たしません。
日曜日、月曜日のスクーリング以外に、授業を受けることができますか。
スクーリング以外の授業には、地区面接、放送視聴があります。これらはスクーリングでの授業に代わるものとして用意されています。ただし、時間数に制限がありますので、すべてを代替することはできません。基本は本校でおこなわれる授業ということになります。
テストについて教えてください。
レポートが決められた期間内に必要枚数合格すると、受験資格が得られ、テスト受験ができます。
逆の言い方をすると、きめられた枚数のレポートが合格していなければテスト期間になってもテストが受けられません。
授業時間数とレポート枚数の両方が満たされたときに最終テストの受験資格が得られます。
学校までの交通機関はどうなりますか。
JR大糸線は「島高松(しまたかまつ)駅」で下車し徒歩20分~25分くらい、松本電鉄上高地線は「大庭(おおにわ)駅」で下車し徒歩15分~20分くらいです。高速バスは「長野道松本」で下車し、徒歩15分くらいです。
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交通機関の定期券を学割で買えますか。
通信制は毎日登校するわけではありませんから定期券は利用できません。しかし、JR各線・松本電鉄上高地線を利用する場合は回数券を学割で利用できます。高速バスは学割利用ができません。
登校時の制服はありますか。
ありません。服装は自由ですが、節度ある服装で登校してください。
自動車やバイクで通学できますか。
自動車、バイクで登校できます。
きちんと「使用届」を提出する必要があります。交通法規やマナーを守ってください。
スクーリング日の日程はどうなっていますか。
日曜日・月曜日とも右の日程で行っています。
(※クラブ活動は日曜のみです)
Q.授業について教えてくださいにもありますが、すべての時間に授業があるとはかぎりません。
クラブ活動はどんなものがありますか。
日曜日の放課後中心にクラブ活動があります。また、個人的に大会に参加する方法もあります。
運動部では、バドミントン部、卓球部、文化部では、茶道部、英語クラブ、漫画研究部があります。希望者が活動します。
地区集会とか、地区昼間面接など、「地区」とは何ですか。
住所をもとにして安曇・松本・木曽塩尻・諏訪・伊那飯田の5地区を設けて、生徒会の組織として活動をしています。昼休みには地区集会を開いたり、地区歓迎会や地区ハイク、文化発表会に地区の研究発表を行ったりという活動です。
各地区に先生が出向いて行う面接授業を地区面接といっています。この地区面接は生徒会の活動ではありません。また、地区以外の生徒が参加することもできます。
卒業後の進路はどうなっていますか。
進学希望の生徒は、全日制と同様4年制大学や短期大学、専門学校等に進学しています。就職希望の生徒には、学校からの斡旋をおこなっています。就職していながら在学中の生徒は、その会社で引き続き働いています。